2014年9月14日日曜日

第2回日本・ロシアフォーラム2014(@モスクワ)にて、日本酒セミナー!




『日本・ロシアフォーラム』
二日目に開催したのは、日本酒テイスティングセミナー。
ロシア新聞社・ロシアNOWの多大なご協力のもと、飲食関係者、輸入輸出関係者の方々を対象に、日本酒の基礎と楽しみ方をテイスティングとともにご体験いただいた。
さらに、今回は日本酒サービス研究会・酒匠研究会・連合会認定のご協力で「日本酒ナビゲーター」資格も取得できるセミナーとなり、授与式もとり行った。



会場はフォーラム会場内の明るい陽射しが入るテイスティングにはぴったりの場所。
参加者は限定20名(残念ながらお断りした方もある)。


今回受講していただいた方には「日本酒ナビゲーター」の資格を差上げる。ロシアでは最初の日本酒資格取得セミナーになるはずだ。
通訳はガリーナ女史。モスクワ大学卒業の物理&数学専門家でもある。本当に助かった。



まずは、日本酒の魅力と特徴を写真を多用して説明。


ロシア語での麹の説明や生もとの説明はかなり難しい・・・・。


飲食サービス関係者も多いので、サービスの現場での注意事項なども説明する。
もちろん、料理との組み合わせ方、ロシア料理との組み合わせ方もご紹介した。ボルシチやペリメニ、前菜のおつまみ料理と言われる「ザクースカ」にも日本酒はばっちり合う。もちろん「キャビア、イクラ」も!!





続いて、基本の4タイプとさらにスパークリングを含めた5タイプを実際にテイスティング。
華やかなタイプは「作 雅乃智 中取り 純米大吟醸(清水清三郎商店/三重)を、
軽快なタイプは「船中八策」(司牡丹酒造/高知)を、
コクのタイプは「大七 純米生もと」(大七酒造/福島)を、
熟成タイプは「人気一 熟成酒1998年」(人気酒造/福島)を。
それぞれの違いをしっかり感じ取っていただいた。




日本酒にこれだけバラエティがあることを皆さん知らなかったようだし、なにより、日本酒はかなり熱くして飲むものだと勘違いしている人も多かったが、そこのところだけははっきり伝えたかった。
日本酒にはさまざまなタイプがあるし、さまざまな温度で飲むことができるのだ。


今回、特に注目度が高かったのはスパークリング清酒。
群馬の「MIZUBASHO PURE」(永井酒造)をご紹介したが、「シャンパン製法なのか?」「滓はどのようにして取るのか?」「ルミアージュやデゴルジュマンはするのか?」「アルコール度数は?」「気圧は?」など、突っ込んだ質問がたくさん出てうれしい悲鳴。現在、濁りのない発泡清酒は、この「MIZUBASHO PURE」しかない。濁り系の発泡清酒もあってよかったかな・・・。しかし「滓引きしていない商品」と言われてしまうかもしれない。
逆にロシアのシャンパンは飲んだか?という質問も。
(実は前日飲んでいる。詳しくは別リポートを)


講義後も質問をたくさん頂戴した。
すぐさま質問が出るところが、日本人と違うところ。
白熱した!
これは本当にうれしい。
ガリーナさんも大活躍!






基本の5種テイスティングの後は、清水清三郎商店の「作」を中心とした名酒のテイスティングを。
まずは清水様の自己紹介。そして試飲。あまりにもクリーンで華やかな清酒で、参加者はみな驚いていた様子。たぶんこんな日本酒飲んだことないんじゃないだろうか。
とくに微発泡している「作 prototyep- Gは非常に印象がよく、目を輝かせながら「美味しい」という方も!つづいて「作 穂乃智」「鈴鹿川 磨き四割」を。お燗酒が主流と思っている人たちにとってこの新鮮な味わいはもしかしたら亜衝撃だったかもしれない。 

そして、
三重県、とくに清水清三郎商店のある鈴鹿市は、実はロシアとの関係が深いということも興味深い。
サンクトペテルブルグにてロシアの女帝エカテリーナに謁見した、かの江戸の廻船船頭、大黒屋光太夫。江戸に向かう船が漂流してから、女帝に許しをもらい帰国するまで9年半もロシアに滞在した人。この光太夫は、清水清三郎商店がある三重県鈴鹿市白子の人なのである。現に、清水商店は「大黒屋」の商標を使用されている。どうだこの深い関係!
今回の渡露は、光太夫が呼んだのかもしれないなぁ。
清水様が自己紹介でこの話をされたら、大黒屋光太夫の話を知っているロシア人も(もちろん)いて口々に「コーダユー」の声があがった。すごい! 日露友好!!







そして受講後には「日本酒ナビゲーター」の認定書を授与。皆さん、お仕事に役立ててくださいね!


また、今回ご協賛いただいた「MIZUBASHO PURE」(永井酒造)は、ロシア新聞社バーベル・ネゴイツァ社長にプレゼントさせていただいた。写真の、ロシアNOW製作責任者兼日本語版デスクのアレクサンドラ・バズデンコワ女史を経由してお渡しした。彼女は美しい日本語を話す才女。彼女の協力ですべてうまく運んだのだ。感謝。



ロシア(海外と言い換えることもできる)での日本酒普及に必要なことは、まずは、その土地の飲食店関係者に興味を持ってもらうことだと思う。
決して蔵元さんがハッピを着て、有象無象の来場者に試飲をさせる展示会の開催ではない。サービスを担当する現場の人たちは、いつも飲料を扱っているので、日本酒の理解も早いし、勉強すれば上手に提供してくれる。お客様と直接接する現場の人たちを啓蒙するのが、日本酒市場拡大の一番早い道だと思う。
さらには、輸出入関係者とともに普及活動を行うべきだとも感じる。日本から商品が入らないと、これはお話にならない。
やる気があり、かつ、日本酒に興味を持つ、輸出入関係者が一人いるだけで、
もしくは、日本酒提供に情熱を燃やす和食店関係者が一人いるだけで、
その国への日本酒普及率はドラスティックに変わる。


ロシアへの日本酒普及は今始まったばかりだ。
関係者の皆様、先物買い、ここなら行けますよ!






フォーラム内パネルディスカッションの様子はこちら












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