(運よく!)行ってきた!
オープン前にも(これまた運よく!)試食の機会をいただいたけど、その時の緊張感もそのままに、本格稼働した、感動のサービスを体験してきた。
中本ソムリエのセレクションで驚きのマリアージュ&ハーモニーを経験しちゃった!
まずは色鮮やかなアミューズとシャンパーニュ「ローラン・ペリエ クラン・シエクル」で本日のメニューを決める。一番楽しい時間。真ん中はカラスミ!
贅沢なもう一つのアミューズ。なんだかスペシャルみたい・・・。「フェザン(雉)のコンソメ シャンピニョンのラビオル フォワグラと黒トリュフのファルシ シャテーニュのグリエ」。今日は寒いので熱々のスープをどうぞ・・・とのお気遣い。すごい、感動。唇が上下くっつくくらいのコラーゲン。んんまっ、んんまっ。
このスープとさらに次のトリュフ料理に合わせるワインは、なんと、なんと、サンセール白。10年の熟成を重ねたこのサンセールは、キノコな香りがする、そうまさにトリュフの香りなのだ。すごい、これぞ完璧なハーモニー。さすが、中本さん、ここでこのワインを持ってくることがさすがのサービス技術だし、これをしっかり保存していることにも驚き。またまた感動。
人気の前菜「アルバ産白トリュフ パルメザンチーズのリゾット いか墨入り帆立貝のムース プティオニオンのグラッセ サフラン風味」。トリュフが山盛りで下が見えな~い。小さい黒いダイス状のものがイカスミ。濃厚、芳醇、強烈、誘惑、官能・・・・。これにトリュフの香りがするサンセール。至極の時…。
こちらは軽めの前菜「キャビア«オシェトラ» トピナンブールのジュレ サラダ菜に包んだコンディマンとめかじきのスモーク」。トピナンブールは最近フレンチで使われる人気食材で「菊芋」のこと。
お肉のメイン。 「スコットランド産ベキャス キャベツとトランペット茸のフォンデュ オレンジとパン・デピスで香り付けしたラルドコロナータ」。合わせるのは「ミュジニー1979年」。若々しさがある。ベキャス(鴫)は旨味凝縮。ん?酸化したような油っぽい匂い(?)が気になるけれど、まるでレバーのような風味はジビエ好きにはたまらないだろう。
チーズ。当たり前だけど試食の時より種類が増えた。私はモンドールと12か月熟成のコンテとシャビシュー(だったかな)のシェーブルを。モンドールが、もう、最高中の最高。こんなおいしいモンドール初めて食べた。ヨーグルトみたいな酸味もあって、もうもうもう失神寸前・・・。
デザート。下は「ピスターシュとノワゼットのやわらかなクレーム ショコラのアクセント 香ばしいプラリネのアイスクリーム」。上はロオジェ風モンブランで「マロンのクリームに包まれたメレンゲとパルフェ スリーズのクーリー」。美しい。ワインはソーテルヌ♪ 貴腐ワインも生きますな。デザートはやっぱりフランス料理店で食べるのが最高においしい♪
そして「フリヤンディーズ」。私はもうこれはなし。でも、キャルバドスはしっかり2杯。中本さんももうわかっていてちゃんと準備してくれている♪フフ♪幸せの時間だ♪
エレガントなサービスとフランス料理の神髄を味わえるロオジェ。完璧なスタートのようだ。とある雑誌で見かけたロオジェ批評の記事には「以前のロオジェは儲け主義ではなかったが、新生ロオジェはしっかり稼ぐことを目的にしているようだ」とあった。しかし、今回も決して「回収」は考えていないとのこと。あくまで資生堂のイメージ向上が目的なのだとか。たしかに、エレベーターの壁に張り巡らされる極上のスウェード・レザー(革)を見れば、「回収」なんてできないのだろうなぁと思う。
資生堂の哲学がないとできない芸術作品だ。
さ、再来週は「ワイン会」。
もう期待で胸がはちきれそう!!
オープン前の試食会の様子