2013年5月16日木曜日

香住鶴様主催「料飲店様元気アップ作戦」@城崎温泉

昨年より開催している「料飲店様元気アップ作戦」by香住鶴酒造。今回は新緑の城崎温泉(兵庫県)。参加者40名様越えの盛況でスタート。

文豪に愛された歴史ある城崎温泉。実際に訪れてみると、意外に広いこと、おしゃれな店が多いこと、若い女性客が多いこと、外国人客が普通に浴衣で歩いていること・・・などに驚いた。さすが名だたる有名温泉地だ。もちろんお湯もいい。冬のカニ料理も魅力的だ。そう、こんな場所でこそ地酒をもっと売ってほしいのである。
 

今回で3回目となる香住鶴様主催の「料飲店様元気アップセミナー」。まずは福本社長のお言葉。
お酒でぜひ売り上げアップを! 


まずは「日本料飲ビジネス研究会」のHPから、飲料の重要性、お客様の不満足度、ほんの少しの勉強で売り上げアップ実績・・・などを紹介。せっかく地酒の産地なのに、なぜ大手メーカーの商品しか置いていない? 仲居さんにお酒のお勧めを聞いても答えられない? なぜ、お部屋にお酒のメニューがない? これ、とってももったいないこと!


参加者は老舗の旅館から酒販店様まで多様。真剣に聞いていただいた。


日本酒販売のポイントや問題点、そして未来までをお話。いま、旅館や料飲店がどのようにして地酒を提供したらいいのかを具体的に提案する。


ご参加の中にはきき酒師の資格をお持ちの方々も数名。今回は「日本酒ナビゲーター」の資格を取得していただける。


重要なことは、試食と試飲をし、「相性の良さ」を体験し、これを「言葉にして」、お客様に「提案できる」ようになること。小ぶりのマニュアルパンフ(いわゆるアンチョコですね)も作成している。現場のスタッフの方に使っていただけるように簡単なセールストークを掲載している。


お酒は12種。飲み比べすることで、お酒の個性がわかる。地酒以外も体験していただく。結構ハードだ。
そぞろ歩きができて、お風呂もお部屋もお料理も素晴らしい城崎温泉。これで地酒を楽しめたらいうことなし。これからに期待します。今度は普通にお客として行きたい!





こういった旅館・料飲店様向けの勉強会(資格も取得できます)を開催しています。ご興味お持ちの温泉旅館様、温泉組合様、酒造メーカー様、関連団体様、いつでもお声掛けください! お待ちしております。
お問い合わせは、こちらまで。お気軽にどうぞ。










「洋酒技術研究会」総会にて講演をさせていただきました

今年50周年を迎える伝統ある会「洋酒技術研究会」総会にて、講演会をさせていたいた。
テーマは「女性から見たアルコール市場/日本酒市場から学べること」。大手洋酒メーカーの方々100名以上が集まるなかで、キンチョ~の講演。みなさん技術者であり酒造りのプロ集団。どこまで私の話に興味を持っていただけるか・・・・。準備段階からちょっとした「勝負」気分であった。そう自分とのね。

会場は貿易センタービル39階の東京會舘。眺めがいい~。少し気分が和らいだ。ご参加は業界のベテラン先輩から若い女性までさまざま。総会後、メルシャン株式会社様の創立からの歴史を伺い、続いて私の話。福井で生まれ育った時の話から(これが今の仕事に深く関係しているのでお話はここから)、女性としてお酒のビジネスにかかわってきた25年間の話をプロフィールにかえて説明する。


女性から見たアルコール市場は、アンケートに出てこない女性の本音と生の声を紹介。とくにお酒が好き、美味しいものが好きという「お酒コアゾーン」の人たちの声を紹介。たとえば、「女性は本当に甘口が好きなのか?」「悲しい酒は飲まない」・・・とかね。



つづいて日本酒・焼酎市場の現状と取り組みについて。とくに私がかかわっている新しい提案を紹介。クールスタイルやワイングラスでおいしい日本酒アワードなどなど・・・。きき酒師協会の4タイプについて、戸塚昭先生が「そんなあやふやな提案をしてはいけない」とご指摘(いつものことだけどね)。お酒に関してボキャブラリーも区分けも曖昧模糊とした一般消費者には、有用だ・・・・とは、この日は言わなかったけど…。


講演会の後は懇親会。いろんな方からご質問やご意見を伺い、たのしい会になった。女性向けとして甘口商品を数々作ってきたがどれもこれも失敗・・・・さてこの先どうしたらいいのか・・・・といった切実なご質問も頂戴した。これ、むずかしい問題。一度真剣に検証してみたいと思った次第。しかし、若くチャーミングな女性や生真面目に商品開発に取り組む若手男性参加者もいて、さすが大手メーカーには優れた人材がいるのだなと実感。お酒業界にいることに誇りを感じる日になった。
ご準備された宝酒造様、お世話になりました。ご参加の皆様、ありがとうございましたー。