2011年10月15日土曜日

シンガポール、日本酒チャリティーイベント・リポート、グルメ・リポート!

シンガポールで、日本酒と料理を楽しむランチ・ディナーイベントを開催した。
題して「Sake Taisting and Dining Evens “Sake for Cause”」
東日本大震災のチャリティーイベントでもある。
主催は、シンガポールで人気の情報誌を出版する出版&プロモーション会社ミヌック・インターナショナル。
後援は、JETROシンガポール。
お酒は、(株)折原商店シンガポールの全面ご協賛、ほか各レストラン(5店)もボランティア協力で、チャリティーイベントらしい有意義な内容となった。
私は、料理と日本酒をセレクトすることと、各会場での日本酒の歴史や種類、楽しみ方などお話をすること。
「串焼き」「懐石」のほか、「イタリアン」「フレンチ」、さらには「タイ料理」にあわせて日本酒を選ぶのは、楽しい反面大変な作業だった。地元のお客様に興味を持っていただけるか、お客様に納得していただけるかなどドキドキだったけれど、開催レストラン5店舗6回すべてが大盛況で、キャンセル待ち状態。これは、うれしかったなぁ。
ご参加の方々は、シンガポール在住の日本人と地元ローカルのさまざまな国の方々。
みなさま、日本酒に大変興味をお持ちのようで、セミナー初回から気合が入った。




こちらがシンガポール各所に配布されたチラシ。
会場は、串焼きの「酉玉」、懐石料理「雲」、タイ料理「Jim Thompson」、
イタリアン「SENSO」、フレンチ「Au Jardin les amis」と、
地元ではとても人気のあるレストランばかり。
東日本大震災のチャリティーということで、
各会場とも岩手釜石の「浜千鳥」、福島郡山の「金寶」を準備した。



こちら、シンガポール唯一の日本酒・焼酎専門小売店、折原商店。
今回お世話になった佐藤さんとマリアさん。
夜は日本酒バーにもなる。大人気!
エントランスにあるこの四斗樽、たまに持っていかれちゃうとか・・・・。
第1回目は、ここのお隣にある「串焼き 酉玉」さんにてランチイベント。



串焼きの「酉玉」。熱心に聴いてくださるお客様。
このランチセミナーで気に入った銘柄は、
すぐさま隣の折原商店でご購入できる。
売り上げに直結するイベント、これ重要。



本格懐石料理の「雲」は2回のディナーイベント。
カリスマ日本人シェフノブさんのきめ細かく繊細な料理に、
伝統の日本酒を合わせる。
地元ローカルの方々も絶賛!



地元の中国系の方々は日本酒にはかなり詳しい。
高級ブランド酒も、お飲みだとか・・・・。
我がふるさと福井の「福千歳」は、縁起のいい名前とラベルに書かれたふくろうの絵で人気集中。
すぐさま注文が入る。さっすが~。



おしゃれなデンプシー地区にある一軒家タイ料理店「ジム・トンプソン」。
庭も天井も高く、オリエンタルムード満点。
ここで日本酒セミナーなんて、本当にステキだ。



とはいえ、マッチングのセレクトが一番難しかったタイ料理。
今回はグラスや酒器にもきっちり思い入れをこめた。
食前には中野BCの「ゆず梅酒」(すべての回で使用)のソーダ割り。
スパークリング日本酒もシャンパングラスでご提供する。
福井大野の「真名鶴 奏雨」などやや甘めの日本酒を用意。



浜千鳥はライムを添えたサムライロックで。
タイ料理と日本酒、意外な組み合わせがけっこう楽しめた。日本酒のポテンシャル、すごい!



人気のイタリアン「SENSO」でのランチイベント。
明るいソムリエさんが軽快なサービスでがんばってくれた。
こうしてみると日本酒の会とは思えない雰囲気。
会は和気藹々。
パスタと日本酒の相性はバツグンで、驚きの声!



日本酒のボトルに興味津々。
日本ならではの和風ラベルもいいけれど、こうして海外で日本酒ボトルを見ると、
もっと海外向けのスタイリングのボトルがあってもいいように感じたね。



こちらは植物園内にあるゴージャスな一軒家のフランス料理店。
「Au Jardin Les Amis」。
テーブルセッティングもスタッフのサービスも料理も洗練度バツグン。
お客様もセレブって感じだ。
別室でのアペリティフから始まり、最後は「1978年の岩の井 大吟醸古酒」をスイーツと一緒に。
とてもエレガントなディナーイベントになった。
人気だったのは永井酒造の発泡酒「mizubasho pure」と、
獺祭「純米吟醸 50」。すぐさまその場で注文が入る。
はい、1ダース、お買い上げ!



茶目っ気のあるスタッフ。
この日は本来お店の休業日。だけどイベントのために開けてくれた。
料理はすべて無料提供。
涙、涙、涙・・・・。
ご参加の方もスタッフも日本の震災・津波・風評被害には心を痛めていると。
本当にたくさんの人の心がこもった、日本酒紹介イベントになった。


今回のポイントは、
お蔵元さんがハッピを着て試飲を勧めるだけではない、
料理とお酒を楽しみながら日本酒を知るというスタイルにある。
地元の小売店ですぐ購入できるところもお客様に喜んでいただけたところ。

述べ160名の方々にご参加いただいたこのイベント名「Sake for Cause」とは、
シンガポールで日本酒を紹介することが、
日本酒やその周辺の文化の未来につながるはず・・・という思いをこめたもの。
今回主催のプロモーター藤岡清美さんのアイディア。
日本の国酒である日本酒をもっともっと世界に知ってもらうために、
これからもステキなイベントを生み出していきます。
ご参加の皆様、ありがとうございました。
また、優秀ですばらしい気遣いが出来る各店のプロフェッショナルスタッフにも感謝です。


さて、第2回の準備を始めるかな。






続いてプチ観光。



運河に浮かぶゴンドラ。そう、ここは、ヴェニス。水の都。

・・・・って、違います。
ここはマリナ・ベイ・サンズ内のショッピングモール。
カジノやシアター、高級レストラン、ホテルが入った大型商業ビルの中。
こんな風にゴンドラに乗ることも出来る。
カンツォーネは・・・・聞こえなかったけど。



マリナ・ベイ・サンズ最上階からの眺め。
あの、SoftbankのCMでスマップがかっこよく歩いているあの高層ビル。
おしゃれなレストランバーもある。
なんと日本酒が飲める店なのだ。
眺めは最高。天気がよければ、マレーシアはもちろん、インドネシアまで見えるとか。
でも脚がすくむわ~~。



いた、いました、マーライオン。
あんなところにいたのか。
昔来た時には口から水を出していなかったけど、
最近は「世界3大がっかり名所」の汚名を脱するために、
がんばって「ゲロって」いるらしい。



はい、目の前に来ましたー。
近くで見るとこんな感じ。
奥に見えるのが先ほどいたマリナ・ベイ・サンズ。
ビルの上に船が乗っかっているみたいでしょ。
シンガポールには建築基準法が日本よりあまいとかで、
施工主の好きなデザインでビルを建てられるのだとか。
しいてあげるなら「基準は風水」。
中国系はこれだからすごい。



横には、ちびマーライオン。
こちらのほうが元祖だという話も。
昨日の晩、泣いたのだろうか、目が腫れているね。
この周辺はおしゃれなレストランバーがあり、夜はかなりよさそう。



いろんな飲食店が並ぶホーカーズ。
フードコートのような場所。
こういうところで地元の人と一緒にカジュアルな地元料理を食べるのが、
いいんだよね~~。



シンガポールといえばこのタイガービール。
いまや我が家では発泡酒ばかりなので、
妙にモルトの味が感じられて、おいしかったわ・・・・。
熱帯で飲むビールは、甘いんだよね~。



名物「チリクラブ」。
辛いソースに蟹の出汁がきいている。
食べにくいけど、後を引く、まーさーにー、やめられないとまらないーなのだ。



こちらも名物「カヤ・トースト」。
カヤジャムとバターを塗った薄いトーストを、
濃い目のシンガポール醤油がかかった温泉卵につけて食べる。
なんとも不思議な組み合わせだけど、
これがシンガポールの定番朝食なのだ。
練乳がたっぷり入った濃厚なコーヒー&紅茶もおいしい。



待ってました、「チキンライス」。
これを食べなきゃ、シンガポールに来た意味がない。
おすすめだという「五星」。
親切な店員さんにきれいな店内。
食欲がモリモリ涌いてきちゃう。



蒸しタイプと焼きタイプを注文。
これは骨なし。
注文すれば骨をとってくれるんだって。
ほかにも季節の野菜炒めや、厚揚げの料理、などなどおいしいメニューが満載。
チキンはいくぶん濃い目のソースがここの特徴のよう。
すりおろしたしょうがをたっぷりつけて、んんんま~い。



なんとお隣にもチキンライスの有名店が。
こちらは「ブートンキー」。有名店。完全ライバル店。



エ○メス・・・ではありません。
箸入れとお手拭。
この箸袋、何回もくり返し使っているみたい。



今度は骨付き。
骨があるせいかこちらのほうがジューシーな印象。
ソースはあっさり。
淡い旨味がおいしい。
ピラミッド型に盛られたご飯もいくぶん柔らかめで、
友田好みはこちら。
ただ、しょうががないのがさびしい。
お店のおばちゃん店員さんたちは、なぜだかしらないがみんな常に怒っている。



最新のおしゃれレストランが点在するデンプシー地区で、
プチお疲れ様。
シンガポールで唯一のドイツスタイル地ビール工場を有しているタイ料理&ビアレストラン。
ここの料理はおいしかったな。
右が今回すべての企画&準備&運営&通訳をしてくださった藤岡清美女史。
聡明で機転がきき、ガッツのある信頼できる人。
6歳男子のママでもある。
左は、折原商店のマドンナ、マリアさん。
日本に留学経験のあるフィリピンレディーで、
日本語も英語もペラペーラ。
すばらしい気働きが出来るヤマトナデシコのような人。
こんな優秀な人がいる折原商店さんは、ラッキーですよー。
シンガポールに行かれたら、
今話題のエリア「クラーク・キー」にある折原商店さんを、ぜひのぞいて、
マリアさんに声をかえけてみて。
夜の日本酒バーもステキです。



はい、きた、これー、シンガポール・スリング。
ラッフルズホテルの「ロングバー」の名物カクテル。
これもいっとかないとね。
トロピカルカクテルらしく、フルーツが付いて、
蛍光色のピンク色がなんとも印象的。
味?
味はどうかって?
聞かないで。
知りたいって?
うう~~ん、アメリカのチューイングガムみたいな味・・・かな。
テーブルには大きな枡のような入れ物にピーナッツが山盛り。
殻はどんどん床に捨てる。
これがロングバーのスタイル。

「世界3大○っかりカクテル」かもしらんな。
ちなみに、シンガポール航空の飛行機の中でも飲めます。
そちらのほうがおいしい。



今回のシンガポールは「お仕事」だったので、
念願の食べ歩きはちょっと少なめ。
きっとシンガポールの神様が「またおいで」といっているんだ。

バブルといわれる今のシンガポールは、
確かに景気がよさそうだが、決して浮かれムードではない。
格差がある中で人々は堅実に前を見て歩いているような感じがする。
今回のイベントで、日本酒や日本文化に興味を持っている方々が、
本当たくさいいることが実感できた。

シンガポールよ。
次回はもっともっと感動する日本酒・焼酎イベントを持っていくからなー。
期待して待ってろよー。



♪♪♪

2011年10月4日火曜日

第11回タケダワイナリー収穫祭に行ってきました!

今年でこのタケダワイナリー収穫祭も11回になる。
数年前からさまざまな形でお手伝いをさせていただいたけれど、
今回はまーーったくのお客様。
楽しんできましたわー。



まずは、タケダワイナリー代表取締役社長岸平典子さんによる、
自社畑説明ツアー。
畑を見ると「自然農法」を行う社の哲学や典子さんの思いが、
実感として伝わってくる。




東南向きの斜面に広がる自社畑を前に説明を受ける。
参加の方々は、とても真剣にきき、しっかりメモを取っている。



こちらはカベルネ・ソーヴィニヨン。
典子さんの話は、ブドウを子供にたとえたりして、とてもわかりやすい。
ちょうど今月から始まるワインセミナーのいい見本になる。
本当に勉強になりましたー。
あざーっす。



今回の基調講演は、農政ジャ-ナリストの榊田みどり先生。
いままでの収穫祭としては、かなり難しい内容だったけれど、
ワイナリー運営もワイン造りも「農業」。
農家の方も多いので、刺激的な内容だった・・・と思う。
この先生、福井の農業についても詳しい方だった。



広場での収穫祭。
前山形県副知事の後藤靖子さんのご挨拶、
日本橋千疋屋専務取締役大島紳二さんの乾杯ご挨拶、
さらには、取締役営業部長の岸平和寛さんからは、
今問題になっているごみ焼却場建設に関しての報告、
典子さんからは、「生まれ育ったこの土地で、
自然のままにワインを造り続けます」と高らかな宣言があった。

で、
サンスーフルで乾杯!

お久しぶりの方々にも会えてとても楽しい会だったー。
今回でこのスタイルの収穫祭は最後。
次はぐっと新しいタケダワインの会になるはず。
楽しみに待っていよう。


そ、れ、と、
期待値大なのは、ピノノワールから造られるロゼ・スパークリング。
いつごろ私たちの前に現れるんだろう~な~。
これも楽しみに待つとするか。







次の日のお昼は「中華そば」なのだ。
お店の名前は「一楽」。



ほ~ら、まさに昔ながらでしょ。
感想は、食べログ「一楽」で。




♪♪♪