2014年6月5日木曜日

グルマン世界料理本大賞、リポート!




想定外の受賞だった、グルマン世界料理本大賞。
「世界に誇る国酒~日本酒~」が、ワイン・スピリッツ部門でグランプリを頂戴した。
写真リポートを残しておく。




まず、グルマン世界料理本大賞とはなにか。
1995年にエドゥアール・コアントロー氏(リキュールで有名なコアントロー家出身)によって設立された、世界唯一の料理本のアワード。毎年その年に発行された数々の世界中のベスト料理本やベストワイン本が賞に輝いており、「料理本のアカデミー賞」と言われている。


今回第19回目となった「グルマン世界料理本大賞」の開催地は中国、北京。
・全応募国数187カ国/うち、グランプリノミネート国数94カ国。
・全応募数2,000作品/うち、グランプリノミネート数:約620作品。
 (ノミネート=決戦に残った) 
・授賞分類部門:102種類/うち「ワイン・飲料本部門」は25種類。
・ワイン・飲料部門ノミネート数:約150作品
・スピリッツ部門の最終ノミネート数:7作品。
最終決戦はこの7作品で争い、グランプリが決定した。





アワードの開催地は、北京市内南部に位置する大興地区。ホテルやシアターなどが点在する振興地だ。オープニングセレモニーはリゾートホテルにて。主催者コワントロー氏のご挨拶や大興の知事(女性)のあいさつがあった。
セレモニー後は、参加者全員でお食事。この地区はスイカの名産地。果物がおいしい。大興産のワインもあって驚き。これが意外に(!)美味しいのだった。





翌日朝から、グルメ関連のイベントやセミナー、プチ観光などが開催される。ノミネートされた世界からのグルマン本は、手に取って読める。さすがに魅力的なものが多い。本好きにはたまらない空間だろう。もちろん、私の本も置かれている。海外の本はハードカバーが多い。




コルドンブルーのシェフによるクッキングショーやスウェーデン人のシャンパン大王(我々が勝手にそう呼んでいる)のシャンパンセミナー、中国料理人が一堂に介する中国料理大全集の発表セレモニーも行われる。地元のテレビ局も取材に来ていた。



地元産のワインの試飲ブースもある。大手ワイナリーは知られているが、こんな家族経営のワイナリーが続々登場しているんなんて驚きだ。我らが日本産ワインものんびりはしていられないぞ。



グランプリ発表の前日。コワントロー氏とパチリ。「オオオ、スーパー・サケの著者だろう。覚えているよ、アキコ」とうれしい一言。日本酒をプレゼントさせていただいた。ちょっぴりロビー活動♪


ドイツからノミネートされた日本酒本著者のウエノ・ミュラーさん。何度かお目にかかったことがある。美人で才女。ドイツで日本酒の輸入販売を行っている。この本「SAKE」は、本当に素晴らしい本なのだ。




さて、グランプリ発表当日。会場は北京大興シアター。なんだか警備がすごいのだ。ステージ前でパチリ。『キッチンであそぼ』の著者なぎさなおこさんと『SAKE』著者ウエノさんと一緒に。この時点ではまさかグランプリをいただけることは予想していなかったので、映画でも見に来た気分でのんびり過ごしているのだ。

続々集まるノミネート関係者。インタ~ナショナルですぅ。



参加者に配られるパンフレットとノミネートリスト。私の名前もちゃんとある。最終決戦のスピリッツ部門は7名が残っている。フィンランド、ドイツ(ウエノ・ミュラーさん)、ギリシャ、ペルー、イギリス、アメリカ、そして日本のワタシ♪




発表前にはいくつかの中国舞踊やタヒチアンダンスがエキジビジョンとして行われる。とても見ごたえがあった。中国はひろ~い国なのでさまざまな民族舞踊がある。同じ中国なのに全く違う踊りや曲調が、とてもおもしろいのだ。


さて、発表。
授賞を予想していなかったので、あまりドキドキしなかったのだけど、さすがにスピリッツ部門発表の時は緊張した。
ノミネートされている7冊が紹介される。


・・・・と、「グランプリはSUPER SAKE! FROM JAPAN!!」とのアナウンス!
ぎょぎょ。
本当か?
なんと、1位グランプリだと。
・・・・・・驚き。
と、アナウンスに促され壇上に。
エスコートはコワントロー氏の長男氏。イケメンなのだ。
2位はドイツのウエノさん! 1位2位が日本酒本というのがなんかすごい。




一応挨拶。
めちゃくちゃだけど、英語で。
やっぱり伝わらないと意味がないと思ったから。
「この素晴らしいアワードに参加でき、さらに賞をいただいたことに心より感謝します。私はワインのソムリエですが、日本人のソムリエです。日本が誇る日本酒をもっと世界に広めたいと考えてこの本を書きました。皆さん、和食はきっとお好きでしょう? ならばぜひ日本酒をお試しください。 もちろん、この本と一緒に!」
そして、最後は「Thank you very much, Merci Beaucoup, 謝謝、どうもありがとうございました」と締めくくった。やっぱり最後は日本語でね。


歌っているわけではない。
踊っているわけでもない。
紙芝居をしているわけでもない。


そしてコワントロー氏と。


こちらは翌日発表された「お魚料理部門」のグランプリ受賞の著者の方たち。監修をされた我らが福井の奥井海生堂奥井ご夫妻も参加。昆布を持ってパチリ。


ちなみに2014年ベスト料理本大賞はコロンビアだった。関係者が大勢来ていてステージは大盛り上がり。来年は日本がもらいたいものだ。


受賞後のパーティーにて。フランス人チームと。立っている男性は今回のパンフレット写真を撮影されたカメラマン。細身のジャンレノといった感じでカッコいいのだ。左の男性はアンジェ出身。私がアンジェ大学で語学を学んだと言ったら大喜び!!
彼らは、私のスピーチが最も良かったとすごく褒めてくれた。たしかに、私が英語、フランス語、中国語、日本語でありがとうと言った後、みんな、それを真似していたもんなぁ。超簡単な単語だけど、やっぱり、ありがとうはいい言葉だ。


シャンパン大王とペリエ・ジュエで乾杯。

こちらも受賞されたスエーデンからのご夫妻。すごく個性的な料理本だ。二人もかなり個性派だけどね。とっても仲がいい。


こちらが表彰状。おもわぬご褒美といった感じでやはりうれしい。
日本酒を世界にもっと知ってもらいたいという思いで作ったバイリンガル本。世界遺産になった和食とともに、いやいや、フランス料理やイタリア料理、トルコ料理に中国料理とも幅広~く日本酒をあわせてほしい。
この本は、そんな思いに賛同してくださった日本酒お蔵元様のご協力で生まれた。
日本酒に興味がある方、日本語が読めないけど日本酒に興味がある方、外国人へのお土産に、ぜひ、一度お手に取っていただければ嬉しいです♪



その後、福井県西川知事や越前焼の司辻先生らからご丁寧なお手紙や祝電をいただいたり、掲載お蔵元様からお酒やお祝いが届いたり、関連各所からお祝いのお言葉を頂戴した。
本当にありがたい。
皆様、心より感謝いたします。


福井新聞にも掲載いただいた。友人からもたくさん連絡がきた。うれしい。






もうすぐ、受賞スピーチの動画が上がる予定。
追って掲載します♪





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