2013年10月12日土曜日

オープン前の資生堂ロオジェに行ってきた!



2013年10月25日オープンの「資生堂ロオジェ」。全国の食いしん坊の期待値マックスの今(2013年10月11日)、なんと運の良いことに、オープン前に体験させていただけることになった。
神様、仏様、王様、ありがとう!! さっそく写真たっぷりでリポートしちゃおう。



輝きと落ち着きのバランスが絶妙なエントランス。


この日はキッチンも見せていただいた。すごい人数と広さ! 新任シェフのオリヴィエ・シェニョン氏と。ガニエールで腕を振るっていたことは知られている。優しくて聡明な目が印象的。奥様は日本人!


個室へは駐車場からの専用エントランスがある。ある意味「裏口」だけどさりげなく素敵な絵が。誰にも顔を見られず入出店できる仕様・・・・。いったいどんな人がくるのだろう。


個室。モダンなインテリア。ガラスの扉もスモークになり中は見えない。


メインダイニング。柔らかいクリーム色。なんだか「資生堂パーラー」の雰囲気に似ている気がする。天井の高さが地下だと気が付かせない。中央のお花も有名なデザイナーの作品だとか。蘭の花一つ一つを手作業で活けている。蘭はそれぞれに小さな試験管みたいなものに入っており枯れない。ほんのわずかにピアノのBGM。



さてお料理。こちらはアミューズ。これこそ宝石箱や~。シャンパンはクリューグ。もちろんワインは中本さんのセレクトとサービス。




お皿やカップはこのデザイン。


パンは、以前のロオジェと同じスタイル。この時期は栗のパンがお勧めのよう。私はバゲットとカンパーニュ。香ばしくて甘くて旨味がある。


バターはブルターニュ産の発酵バター。シェフの思い入れあるもの。無塩。私は有塩が好きなんだけど・・・ とお話したら「ゲランドの塩をお持ちしましょうか」とすかさずのお答え。さすが・・・。メートル・ドテルの野平聡氏はロビュション出身。とても素敵なのだ。



こちらもアミューズ。栗のスープ(だったか)。栗のパンとの組み合わせがいいとか。カプチーノみたいだけど意外に軽快。


「キャビア<オシェトラ>のトピナンブールのジュレ、サラダ菜に包んだコンディマンとメカジキのスモーク」。ジュレはかなりの薄味。トピナンブールとは菊芋のこと。とろろのようにねっとりとした生地がジュレの下に敷かれている。かなり淡い味のジュレと芋。キャビアの塩分で調和させる・・・のだろう。スモーク風味にがちょっと気になる。ワインと一緒だと、キャビアがもっとほしくなるなぁ(←単なる魚卵好き)。


 「パルメザンチーズのリゾットとアルバ産白トリュフ イカスミ入り帆立貝のムース プティオニオンのグラッセ サフラン風味」
リゾットの米はイタリア産。独特の食感。濃いようでいてこれまた意外に軽快。黒いのがイカスミ。イカスミの風味はほとんど感じられない。



アラカルトの「ブルターニュ産オマール海老 タンドリー風味 ちりめんキャベツと茸のエテュベなめらかなビスク」 。これはおいしい。晶子好みだ。ああ、ブリブリとしたオマール。好きだ。もうすこしレアを好む人がいるかもしれないが私はこれがいい。だってまずモノがいいもの。食べごたえあり。ソースの複雑な風味と絡み合って奥深い。ワインは、コント・ラフォンの「ムルソー・ジュヌヴリエール2002年」。久しぶりに上品な樽香のシャルドネを飲んだなぁ。幸せの組み合わせだ。


オマールとともに出される「パンス(はさみの身)とアヴォカドをのせたタルトレット」。パリッとした生地が香ばしく、なんだか贅沢なおつまみ♪ ワインがすすむ君。これもかなり繊細な味つけ。アミューズにしてもこれにしても手間がかかっている。和食の仕事に似ているようだ。甘鯛のうろこ焼き(いわゆるグジの若狭焼き)のような和食の手法を取り入れたメニューもある。
 

続いてお肉。ラギオールのステーキ用ナイフがでてきた。特注みたいだ。すごい切れ味。わがふるさと福井の「越前打ち刃物」にも負けないシャープさ。やるな。角ばったスタイリングはコロコロ転がらなくていい。


「和牛ヒレ肉  パセリ風味のオニオンフォンデュと赤キャベツのコンフィチュール モワルのロワイヤル ボルドレーズ」。ヒレだけどそこそこの脂。コンフィチュールがおいしい。ワインは、ポンソのグリオット・シャンベルタン1982年。素敵な熟成。淡いけど深い。ただ、このお皿にはボルドーなど渋味のある赤のほうがいいかも。単純にブルゴーニュ好きのセレクト。料理との相性とか考えてな~い。
このあとはチーズ。専用のワゴン・ゲリドンでのサービス。今日は24か月熟成のコンテにしてみた。

 

プティフール。


アラカルトから好みのデザートを選べる。今日はイチゴのザバイヨン。赤いリングがとってもラブリー♪ ワインはシャトーディケム2002年。ああ、贅沢の極み。



フリヤンディーズ(小さなお菓子たち)のワゴンサービス。チョコやヌガーやキャラメルやマシュマロなど。こちらがメートルの野平さん。スマートでエレガント。でも、へんな気取りはなく、ゆったりと楽しませてくれる。すばらしいサービス。プロだ。
ここでもお酒を頼んでしまう、わたくし。カルヴァドス1971年が登場。おおお、中本さん、さすが。私、カルヴァドスが飲みたかったのぉ♪ 以心伝心♪♪ ロオジェのサービスはさらにパワーアップしているみたいだ。


紅茶、ハーブティー、コーヒー、もちろんなんでも選べる。この日はナチュラルハーブティーに紅茶をブレンドしてさらに冷たくして・・・というオーダーにも即答えてくれた。すごいな。最近コーヒー好きの私はこれ。グランメゾンのコーヒーほどおいしいものはない。脂分豊富なフレンチのあとにはやっぱりこれだと思う。

今回のコースは28,000円のものに近い。ほかに22,000円もある。アラカルトも豊富。



1階から見た地下のダイニング。
数日前から社員の方を迎えてシュミレーションを行っているとか。さまざまな設定のお客様を想定する。恋人同士、家族、仕事の会食、接待、危ない関係、同伴カップル・・・・いろいろ考えられるね。



う~ん、やっぱりパーラーのトーンに似ている。



エントランスに並ぶスタッフの皆様。お見送りの図。どうです、このカッコよさ。これぞ、銀座のグランメゾン。老舗が提供するレストランのダンディズムがむんむんと漂う。
インテリアなどのハード面とサービスのソフト面の準備は万端のようだ。特にサービスは以前のロオジェのいい部分をギュッと凝縮した洗練と居心地の良さが感じられる。本当にすばらしい。
あとは、お料理。たぶん今は最後の試行錯誤中なのだろうと想像する。お客様の期待値はエベレストより高くマリアナ海溝より深い。その分プレッシャーもいかばかりか。歴代のシェフとともに経験を積んでいる山下料理長(左から3番目)とともにシェニョン・シェフ、本領発揮をしていただきたい。




さて、次は11月。オープン後に一度、さらに、ワイン会の開催もさせていただく。ああ、期待で胸が張り裂けそう♪

 














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