兵庫県北部、但馬地方の温泉地区にて、飲料(地酒)で売上向上!を目的とした勉強会を開催している。昨年(2012年)から城崎温泉や香住地区などを皮切りに、今回(2013年9月)は湯村温泉と浜坂温泉地区で2回の勉強会を行った。この地域は、ズワイガニをはじめとした海の幸に、プラス、日本が世界に誇る但馬牛の産地でもある。食の宝庫、日本海に面した温泉地域で、いかに地酒を上手に提供していくか。試飲、試食とともに体験していただいた。
まずは湯村温泉の老舗「井筒屋」さまにて、近隣の旅館・飲食店経営者様向けのセミナー。
会場のご協力あっての開催。
試飲のお酒は、もちろんボトルごと並べる。ご希望があればお燗もする。
「お客様は本当に満足されていると思いますか?」「アンケートによると飲料に関しての不満がかなりあることがわかります」「でも、その不満、お宿には、お店には、伝えないで帰ってしまう。そしてもう来ない」・・・・これが現実です。
「飲料サービスを強化すれば、売上向上に結びつけることができます」「とくに、良質の地酒がある産地ならばなおのこと」「自慢の料理に自慢の地酒を上手に提供してください」
「大吟醸とはどんな味?」「生酒ってどんな味?」「どうやって保管すればいいの?」「酒燗器、ちゃんと洗っていますか?」「山田錦、生もと、日本酒度、特別純米酒」・・・業界用語ではなく、お客様にわかりやすい言葉でお勧めしなければ意味がありません。
試食の料理はこちら。この地域の名産である「蟹」と「但馬牛」「イカ」「ノドグロ」などを実際に食べて、それぞれに合う銘柄を組み合わせる。体感してこそお客様にお伝えできる。
地元のお酒のほか、違う地域のお酒も飲み比べする。初心者でもはっきりわかる違いに、参加者唖然。このほか、「老香」「日光臭」の悪いサンプルも試飲。実はこれが大切。
「セールストーク」に結びつけるのは少々大変。少し練習すれば、不慣れな中居さん、お運びさん、サービススタッフも十分に対応できる。心配な方には、特性アンチョコマニュアルも作ってあります!
手のひらサイズのアンチョコマニュアル。情報はたっぷりです。
翌日はより海に近い。浜坂地区。蟹が有名だ。
会場は商工会会議室。場所はどこでもできる。
地酒メーカー様、社員一同でセミナーを運営する。ありがたい。
こちらは地元テレビ局の取材が入る。
蟹刺し、蟹しゃぶ、茹で蟹、焼き蟹・・・、但馬牛のヘレステーキ、たたき、ローストビーフ・・・これらにはどんな地酒が合うのか、また、それをどうやってお客様にお伝えするのか、そこをしっかり押さえないと、「日本酒は何でも合うから」で終わってしまう、お酒の売り上げには結びつかないのだ。
蟹には「生もと」の自然な酸味が合う。それは、お酒の酸味が、レモン代わり、蟹酢代わりになるから。いい蟹には蟹酢はいらない。上質の酸がある「生もと造り」の地酒をお勧めしていただきたい。この地域にしかできないお勧めだ。
また、参加者はこのセミナーに参加すれば「日本酒ナビゲーター」の資格を取得できる。認定書をメニューに掲載する、お店に飾る、などすれば、「ああ、この宿はこの店は日本酒の勉強をしているのだな」と印象付けられるのだ。
読売新聞の記事。地元メディアも注目してくださる。
こちらは神戸新聞。当日18時には地元NHKにてニュースとして放送された。
せっかく地元にいい酒がある。なのにそれを上手に提供していない、できない。そういった温泉地が全国にあります。地酒で売り上げアップを目指したい方は、お手伝いいたします!
日本料飲ビジネス研究会
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