今年で7回目となる香港インターナショナルワイン&スピリッツフェア2014年。
民主化デモの影響で開催が心配されたが、今年初参加となるベラルーシ、コロンビア、マケドニア共和国などを含む38か国の国と地域から1000を超える出展者、また80の国と地域から2万人のバイヤー・一般客を迎え、過去最大の開催となった。
なにせ、香港は、酒類の輸入関税ゼロという大きな魅力を有しているし、バックには巨大な消費地中国本土をかかえる酒類輸出入の重要なハブだ。そのうえ本土はワインブーム到来というタイミング。
フェアに注目が集まらないはずがない。
会場は、香港島、香港コンベンション&エキジビジョンセンター。
期間は、2014年11月6日(木)から8日(土)。最初の二日間は業界関係者、最終日は一般のワイン&スピリッツファンも参加できる。比較的お手頃に購入できるとあって、すさまじい数の来場者を迎える会場の熱気は最高潮。
まずは中国本土のワインブースから。
私もしっかりテイスティング。5月の北京行き以来、本土のワインの質の向上に驚き続けている。ここでも中国産のワインが大注目の様子だ。
今はカベルネやメルロー主体のいわばボルドー・レシピのワインが多い。期待するのは「中国らしい個性」。
注目のグレイス・ヴィンヤードについてはこちら。
ポルトガル。ポルトガル領だったマカオの影響でポルトガルワインは比較的身近な存在だ。昔香港で古い古いポートワインをたくさん飲んだ覚えがある。最近の注目は赤のスティル。
距離的に近いオーストラリアの輸入量も莫大で、新大陸のなかではダントツナンバー1。
続いて人気がニュージーランド。
今回初参加のマケドニア共和国。主たる赤ワイン品種が「ヴラネック」。野趣あふれるタンニンが印象的な比較的濃厚赤ワイン。中国料理には結構いけるかも。
フランスやイタリア、ドイツなど伝統国のブースは大きい。とくにフランス。中国・香港に賭けてますっという勢いを感じる。とくに格付けボルドーやロマネコンティなど高額商品のPRが目につく。
地元香港の輸入会社があつまるブースは最大級。ここでも高級ワイン・高級スピリッツに興味を持つバイヤーで盛り上がる。交渉の目はみな真剣だ。
中国スピリッツブースではこんな華やかな民族衣装でお客様を迎えする。
クールなカクテルバーや大人の雰囲気のウイスキー&ブランデーブースでも各種セミナーが行われた。今や世界的なウイスキーブーム。世界中からの専門家や、若者や女性の姿も多く見られた。
そして日本ブース。ワインよりも日本酒勢の参加が多い。日本酒専門の展示会ではないが、日本酒に興味を持つ業界関係者が引きも切らず押しかける。
日本に本拠地を置く(株)海淋堂は、熟成酒「達磨正宗」の販売を行う。特に今回は唐辛子入りの「激辛天国」が評判のようだった。
一日目の夜はガラディナーパーティー。料理もゴージャス。プレゼン付き。
また、3日間とも各所でさまざまなセミナーが開催される。
人気のメドックワイン・テイスティングセミナー。
スコッチウイスキーの真実を知る!セミナー。
中国本土のワイン市場と現状について。
中国のインターネットによるワイン購入は毎年倍々の速度で伸びている。さらに驚くべきはその宅配システム。今やあの広い中国全土にほぼ1日で届けられる宅配網が完成されているとか。ワインの内訳は、66%が赤ワイン、23%が白ワイン、8%がスパークリング、25%ロゼワイン。全体の6割がフランスワイン。2割弱がイタリアとスペインが占めている。
地図の位置がちょっとずれているのもご愛嬌♪
しかしこういうこと、日本で世界のワインを語るときに、私たち日本人も知らず知らずに犯しているミスだと思う。気をつけねば。
日本できき酒師の資格を取りました!というチャン氏。まるで葡萄畑にいるみたいに写っちゃった♪
香港ソムリエ協会主催によるアジア・オセアニア・ソムリエ・フォーラム。アジアの若手ソムリエはいかに向上すべきかについて。日本ソムリエ協会からもパネルに参加。お一人は香港にて勤務される野坂昭彦ソムリエ。先日行われた第7回全日本最優秀ソムリエコンクールで見事2位に輝いた人。日本人として世界で頑張っていただきたい。
香港ソムリエ協会会長はとてもチャーミングで、ちょっと田崎真也氏に似ている♪
ちなみに中国語でソムリエは「侍酒師」と書く。酒サムライみたいだな。
一般の方にもお役立ていただけそうなセミナーが、
「プロが伝授する!中国料理のソースと合わせるワインの法則セミナー」だ。ぜひ見てくださいね!
そのほか、このフェアでの新しい&おもしろい情報は随時あげていきます。
ワインファンもプロのソムリエも見逃せない情報、ありましたよ!
お楽しみに。
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