シャトー・マルゴーのサードワイン“マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー”がお披露目された。さっそくテイスティング会にお邪魔した。
当日は、シャトー・マルゴーの総支配人ポール・ポンタリエ氏とその息子ティボー・ポンタリエ氏、営業担当氏が来日。
2013年のシャトーマルゴーになるべくキュヴェ別試飲や1999年のシャトー・マルゴーなどゴージャスなテイスティング会となった。
会場はコンラッド東京。集まったのはソムリエとプレス関係者のみ。まずはポール・ポンタリエ氏からマルゴーの概要や哲学、そしてワイン発売の経緯を説明。
こちらがこのたび発売になるサードワイン「マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー」。フランス語名はややこしい感じだが、「シャトーマルゴーの中のマルゴーワイン」という意味だ。日本語もややこしいか。
初ヴィンテージは2009年。
いつもはシャトー・マルゴーやセカンドワインのパヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴーにならなかったワインとして瓶詰めされるが、あまりにもいい出来の時はそれがもったいなく感じられ、あらためてサードワインとして独立させることに決めたのだとか。
色はかなり濃く(良いヴィンテージの影響だろう)、香りはまだ若々しく濃厚でたっぷりとした果実香。味わいはしっかりとしたタンニンに完熟黒系果実のジューシーさと甘み、十分な酸味、少々荒い余韻で今から楽しめるが熟成にも向く出来・・・・といった印象。
今はレストランにての販売のみだそうで、レストラン価格も15,000円を想定している。
「マルゴーは飲んでみたいが、若い人には手が出ない。そのための導入として考えている」とはポンタリエ氏。 マルゴーのサードワイン、果たして高いか安いか。
こちらはそのほかのテイスティング。
左の4点は、2013年のシャトー・マルゴーになるべくブレンド前のキュヴェ別ワイン。より細かい畑別(パーセル)とその感想。
1、Cuvee No43 カベルネ・ソーヴィニヨン Le Mur → 明るい色合い。華やかな果実香。タンニン少なめ。優しい味わい。
2、Cuvee No19 カベルネ・ソーヴィニヨン Les Pantes → 十分に濃い色合い、ボディがあり、バランスがいい。タンニン多め。
3、Cuvee No20 カベルネ・ソーヴィニヨン Puch Senpeyre →色は濃いめ。ボディあり。タンニンが多め。酸味も強い。
4、Cuvee No50 プティ・ヴェルド Mellet →非常に濃い色。荒々しいタンニン。酸味もかなり多め。スパイシー。
この年はメルロの状態がよくないようでブレンドはされないのだとか。このほかにも数種のパーセルからブレンドされシャトー・マルゴーが出来上がる。ブレンド前のワインをテイスティングできる機会はそうはない。とてもいいチャンスだった。
さらに、
パヴィヨン・ブラン2011 →素晴らしいバランス。香ばしいビスケットのような香りと白い花に様な香りが濃厚。新鮮さもある。熟成3~4年でも練れた印象。こんなにおいしかったっけ?改めて見直す。こちらはセカンドワインではなくグランヴァンとはティボー氏。
パヴィヨン・ルージュ2004 →やや熟成色。しかしまだ若く固い。色は濃厚。
シャトー・マルゴー1999 →パヴィヨンルージュ2004年より色は若い。香りは非常に華やかで、果実と花の香りが濃厚に香る。こんなに華やかだったっけ? マルゴーは熟成すればするほど華やかになるのかもしれない。味はまだ若い。きめ細かいが存在感のあるタンニン。十分な酸味。そして長く香ばしい余韻。余韻が長い。後味が香ばしい。そして強いのに優しい。これがマルゴーだ。
真ん中がポール・ポンタリエ氏。左がティボー氏。素敵な笑顔。素敵な試飲会をありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿