2013年2月28日木曜日

球磨焼酎“飲食店”様対象、セミナー@熊本、開催





飲食店様、酒販店様対象の「球磨焼酎」セミナーを熊本市内で開催した。
主催は、球磨焼酎振興プロジェクト協議会と球磨焼酎酒造組合。
1月の東京会場(銀座グレイスリーホテル)に続く2回目。
人吉温泉女将会にての勉強会からすれば3回目となる。
会場は、おしゃれな店が点在する上通の「壱之倉庫」。おしゃれな蔵造りの店内、おいしい料理と気の利いたスタッフがいる人気店だ。

 

参加者は30名様ほど。トータル飲料コンサルタントとして、日本料飲ビジネス研究会として、また球磨焼酎大使として講師を担当する。
まずは、「焼酎を販売する者にとっての心得」「焼酎販売の問題点」「球磨焼酎魅力」「焼酎と料理の組み合わせポイント」「球磨焼酎4タイプ」についてをスライドとともにお話。


次に、代表的な「4タイプ」をストレートでテイスティングしていただく。常圧や減圧だけではない香味の違いで分類した焼酎を体験していただく。 焼酎の国でも、実は、こういった比較はあまりないのだ。


そして、それぞれ4タイプ別に合う料理(おつまみ)の組み合わせを体験いただく。ポイントは「同調(相乗効果)」。熊本らしい素材を使い、4タイプの飲み方も様々に変える。



  
この日は、NHKの取材も入る。夜のニュースで流れたようだ。参加者の方々の感想やご意見も放送されたし、キャスターの女性も味わい体験をされていた。



熊本市内でも意外に提供されていないのが、「直燗(じきかん)」。球磨焼酎の伝統の楽しみ方はこれなのだ。これをしっかり提供していただかないと観光客ががっかりしちゃう。もちろん、熊本市の人たちにも、「新たな楽しみ」として体験していただける方法だ。ひと手間かかるけれど、それが魅力になり、それが価格に反映できる。そこに気が付いてほしい。 


料理と球磨焼酎、基本の組み合わせは↓に。


 この日(もまた!)人気だったのは「燗・ザ・ロック」。直燗したストレートを大ぶりの氷に注ぎロックにする。これ直燗が基本の球磨焼酎ならではの飲み方。まろやかなロックは驚きの味!おいしい飲み方・作り方は↓に。






彩りも鮮やかなこの人の料理。壱之倉庫ならではの盛り付け。ありがたい。




終了後は、私も一口。フォンダン・オ・ショコラに樽熟の球磨焼酎は至極の組み合わせ。お昼からみなさま、お疲れ様でございました。球磨焼酎、万歳!














2013年2月24日日曜日

あわら温泉女将会“日本酒きき酒師”講習会&地酒蔵見学ツアー、やりました!



◆危機感つのらせる、福井、あわら温泉  女将が「きき酒師」に挑戦!◆


福井県が誇る歴史ある温泉地「芦原(あわら)温泉」。関西の奥座敷として親しまれ、お湯よし、食よし、人もよしと・・・三拍子そろってはいる・・・ものの、近年はご多分に漏れず少々寂れ気味。福井県出身者としてはなんともやるせない気持ちでいた。しかし、女将たちは立ち上がった! 来年2014年には北陸新幹線が金沢まで伸びる。温泉が点在するこの地域のなかで、何か差別化をしなければという思い。なにをしたらいい? 観光の魅力は何と言っても食にある。食なら他に負けないものがある。そうだ、日本酒だ! 地酒だ! 芦原に来たらおいしい旬の食べ物とともに驚くほどおいしい地酒を飲める・・・と。そういわれる温泉になるべき。ならば、日本酒を勉強しよう。日本酒のおもてなしを勉強しよう。そうして女将たちは立ち上がった!

その第一歩として「日本酒きき酒師」の資格を、女将14名がまとめて取得することを決めた。資格は決して簡単ではない。しかし、福井県ふるさと営業課の後押しもあり、女将一丸となってトライし始めた。まずは2012年秋にビギナー向けの資格「日本酒ナビゲーター」を全員で取得。その後、本格的な「きき酒師」取得に挑んでいる。試験は3月14日15日だ。


あわら温泉女将勢揃いの図。おもてなしの心を持っていると、皆、美しく見える! 喜ばれるサービスを提供してうれしいと感じるのは、実はお客様ではなく、サービスをした本人だ・・・という話がある。サービスを提供した人に美しさが宿るのだ。



講習会は朝9時から夜6時半までびっちりと。専任講師3名(私も入ってます!)と福井県地酒蔵から南部酒造場、南部社長にもご講壇いただく。手前に並ぶ酒器は越前焼の大杯。友田オリジナル。平べったい杯で飲むと不思議と甘くなる。辛口好きなら細長い酒器を。こういうことをお客様にもお伝えしてほしい。



南部社長には、日本酒の原料、製造、表示についてご講義いただく。基礎になる部分。皆さん真剣。


長田研究室長はテイスティングについて。テイスティングは試験にもでる難しい部分。でも、結局人が飲むもの、人がテイスティングしてつたえないと意味がないのだ。この日はテレビ3社、新聞3社の取材が入る。この日の夜にはNHKにて講習会の様子が放送された。東海近畿地区にまで放送されたとか。すばらしい! (でも、ソムリエの勉強会と放送されたようでかなり残念! NHKさん、間違って放送しないでね)


翌日は、永平寺町の黒龍酒造、大野の南部酒造場へお蔵見学。講習のあとの見学は、より実感できる体験となる。


シャワーキャップ姿で真剣な質問。かわいい女将たち。精米された米に驚き、麹造りの大変さに目を丸くする。



小さく磨いた米を蒸す。質問が飛び交う。 さすが講習会ああとは質問のクオリティーが違う。





講習後は、水野社長のミニ講義。大吟醸でもお燗ができる、量の目安が刻み込まれた日本酒グラスがある、など教えていただく。1合徳利に1合入っていないのが日本酒業界の当り前になっている現実はかなり問題だ。



雪が舞い散る福井らしい雰囲気の中で記念撮影。私もちゃっかりお邪魔した。さてどこでしょう。



続いて大野の南部酒造場へ。ここには福井放送(FBC)の取材が入った。実は、今回の講習会や蔵見学のほか、ここにいたる前の内輪の勉強会などを含め密着取材を敢行しているのだ。試験の様子やその先の展開までもすべて取材するとか。いずれドキュメンタリーになる…とか。すごいPRになるはず。すばらし!





南部酒造場では主要な商品のテイスティングをさせていただく。商品を比べると違いがよくわか。「貴醸酒」は品のある甘口清酒。スイーツとの組み合わせも提案できる。



女将たち、この後仕事を抱えているのに、しばし、きき酒♪ お蔵元様の説明とともに味わうと一味違う。


南部社長とも記念撮影。素敵な外観にもうっとり。



この日の夜は、前夜のNHKに引き続き、福井放送ニュース番組にて放送された。なかなかいいタイトル!









シャワーキャップのままでもかなり美しくかわいい女将たち。お客様に満足していただくために、世界に誇る福井の料理と福井の地酒と芦原の湯を上手に提供していただきたい。試験まであと少し。頑張っていただきたい。 心より応援しています。


みずみずしく甘いズボガニとしぼりたてで新鮮な早瀬浦の生。季節の組み合わせ。地元の食酒の組み合わせ。みずみずしさの同調だ。


「あわらグランディア芳泉」の部谷(へや)料理長の見事な前菜盛り合わせ。見た目も美しく、味わいも深い。まったく余計なものがない、けれど豪華で迫力がある。料亭旅館はこういうのがうれしい。そして、これに合う地酒を提供できたら、それはもう最強だ。
 

 

新聞記事でも紹介。

真剣な様子を記事で紹介。




女将たちの奮闘はこれからも続く。皆さん、ぜひ、注目していてください。試験は3月14日、15日。心より合格祈願!


















2013年2月16日土曜日

望洋楼で極上「献上ガニ」を食す!

今年も来ましたこの季節。
ふくい食のアンバサダーの三國清三シェフと坂井市食のアンバサダーに就任された服部幸應先生らとともに、三國望洋楼にて、皇室へ献上する極上の「献上ガニ」を食した。もちろん、この日は福井テレビの収録・・・というお仕事を終えて、だ。ちゃんとお仕事してからのお楽しみ・・・である。

 


三国の海に突き出たように位置する望洋楼。雪もなく比較的暖かい。この海、とてもなつかし~のだ。子供のころによく来た。お隣には「若えびす」、道の向こうには「荒磯亭」と名料理旅館が並ぶ絶好の場所だ。









で、この笑顔。手にするのはもちろん「献上ガニ」。1.3kgだ。茹でたてで美味しいお汁がしたたり落ちる。実はここにくるまで結構食べている。しかしこれは別腹。


蟹さんなめのショット。この日は福井の地酒を用意した。薄手のワイングラスでの冷酒。ばっちりの相性だ。



黄色いタグのほかに望洋楼のタグまでも・・・。ずっしり重い。足が長いだけでなく「厚み」があるのがいい証拠。


 ご一緒だったお客様、馬ヘレンさんと。懐かしい「ワインバー・アルファ」のお客様だった。


前菜。セイコガニのご飯にへしこなど。乾杯の酒は常山の活性清酒「雪もよう」。スッキリ爽快な泡のある濁り酒だ。



濃厚な旨味のセイコガニのご飯。これ、山盛り食べたいっ。



今朝とれたばかりの大型のヤリイカ。こりっこりの歯ごたえ。



焼き蟹。香ばしい。これには早瀬浦の「浦底」。新鮮さと濃厚さと甘さと辛さが混然一体となった酒。希少価値代の限定品。美しいラベルが印象的だ。さらに、今回はお刺身類に熟成したピノノワールを合わせた。熟成の風味がお醤油と相性がいい。ちなみにこれはシャンベルタンの89年。


そのほか、蟹刺しとは白岳仙の奥越五百万石。スッキリなめらかしなやかな酒。飲み飽きしない。うま~い。イカの繊細な甘味にもピッタリ。


今回実は、献上ガニにはドイツのリースリング、シュペートレーゼを合わせてみた。ワインが甘酢っぽくなって、おいしいのだ。献上ガニ、みずみずしいけど濃い旨味があってすばらしい。幸せの絶頂。このあと、「ずぼがに(みずがに)」まで登場。茹で立てあつあつでずぼっと身が抜ける。もう、蟹でお腹がいっぱいちゃーん。


越前おろし蕎麦。望洋楼スタイルは岩のりが混じる。


たくわんの煮たの。福井の郷土料理。ここのは洗練されている。ご飯にもつまみもいい。


蟹ご飯はもちろん出来立て。むは~、んんんまいっ。


冬の定番「水羊羹」。水羊羹は冬の食べ物である。意外に日本酒とも合う。


おまけ。
望洋楼の1階には、越前和紙のかわいいバッグが売られている。このセンスが望洋楼だ。
皆様お疲れ様でした。次は、ズボガニツアーをリポートします。お楽しみに。




去年の献上ガニの宴席はこちら


一昨年前のズボガニツアーはこちら