今回はさらにグレードアップしての開催となった。会の模様をご紹介する。
オテル・ドゥ・ミクニのバンケットルーム。開始10分前。静かに、でも華やかに、お客様をお迎えする。
50名近いお客様。本日のお料理とお酒、どのように感じていただけるだろうか…。
地酒も準備万端。
ウエルカムドリンクは、白山ワイナリーのロゼ・スパークリング。福井唯一のワイナリーだ。
お客様がお揃いのところで、まずはご挨拶と「福井の食と地酒がおいしいワケ」をご説明。
福井の食と地酒のプレゼンなら、まかしておくれ! だからこその「ふくい食の大使」でございます。
同じく大使の三國シェフ。準備に忙しい中、お料理と食材の説明を。三國さん「僕のルーツは福井」とおっしゃる! 確かに三国港があるからね・・・。
で、説明もそこそこに厨房に。「厨房は戦場」とはまさにここ。熱気とともにいい香りも・・・・。スタッフはみな真剣勝負。三國さん、こ、こわい・・・デス。
こちらは、優雅に乾杯。
乾杯はもちろん福井の地酒。
penの日本酒ミシュラン号で三ツ星を獲得した「白岳仙 奥越五百万石」(安本酒造)だ。
日本酒で乾杯!
アミューズ(先付)は、「越のルビーのコンポート へしこ添え アカシア蜂蜜とメープルビネガーの香り」 。みずみずしい前菜。へしこの塩味と旨味、蜂蜜の甘味が絶妙。これにも白岳仙。
一升瓶もエレガントにサービスしてくださる。こういうサービスを日本酒業界にも、もっと取り入れたいな。ソムリエは腕っぷしが強くないと・・・ですね。
待ってました! 「三国港セイコガニ(外子、内子、味噌)のグラチネ 蕎麦の実と銀杏和え ソース・モルネー」。盛っています、かなり盛っています。だから盛るね・ソース・・・ではありません。
モルネー・ソースはチーズを使ったクリームソースでフレンチの伝統的手法のこと。濃厚なグラタン。
甲羅の中にはセイコの身がたっぷり。こういうの、こういうのを食べたかったのだ。はい、今年は私もテーブルについて食しています♪ 昨年はなかった(涙)。白岳仙が合うこと合うこと。
本日のお燗用酒器は「越前焼」。小型タイプと大型タイプの2種をご用意。大きいほうは友田オリジナルの「美味平盃 ふくいく」だ。
続いて、「甘鯛、鱸、アオリイカ、子持ち甘エビのビスク仕立て 福井野菜(大根、青大豆、青ネギ、小松菜、牛蒡、自然薯)と杜仲茶のルイユ添え」。
ビスクは濃厚なスープのこと。ルイユはにんにくを利かせたクリーム状の薬味。南仏風料理ですな。
これには、甘鯛=グジの産地と同じ若狭の「早瀬浦 大吟醸」(三宅彦右衛門酒造)を合わせる。ストーリーも考えています、一応。
濃厚な旨味に早瀬浦のきりりと引き締まった辛口がいい。
たたみかけけるように登場するのが「三国港・越前ガニ、紅ズワイガニ、越前こたけ、大ナメコのリゾット、カニみそ風味」だ。これまた濃厚。いいですねぇ、これが三國の料理だ! それも福井の“淡い、けど、深い”味わいの食材をこんな風に提供してもらうのは至極の楽しみだ。
お酒は、お燗。 「紗利 燗左紫 純米酒」(毛利酒造)。福井の米の料理に福井の純米酒。どーだっ。
ちなみに、コシヒカリは福井が発祥。新潟じゃありません。
メインは、「若狭牛チマキ(すね肉)の赤ワイン煮込み 富津(とみつ)甘藷のピュレ合え」。お肉料理。福井にも地元の牛肉があります。
これには、「花垣 生もと純米 米しずく」(南部酒造場)。しっかりと骨太、旨味のある地酒で勝負。こちらもお燗で。
チーズもある! 当然です。「福井県産牛乳と3年子花ラッキョウの自家製フロマージュ・ブラン ナツメのピュレ添え」。自家製なのでフレッシュでいて濃厚。
中には、ころりと花ラッキョウが。3年物の巻の細かい小粒のラッキョウ。これがおいしいのだ。小粒じゃないと花ラッキョウじゃない。この不思議なチーズ、楽しいね。
お酒は、ここで冷たいにごり酒。「北の庄 越前雪国そだち」(舟木酒造)。甘酸っぱいにごり酒とフレッシュチーズはとっても好相性。この組み合わせグローバルスタンダードにしたいくらい。
デセール。「あわら産あんぽ柿のタタン 紅映(べにさし/梅)のシャーベットと久保田の水羊羹」。
あんぽ柿は燻製にすることでねっとりと仕上げた干し柿のこと。水羊羹は福井の冬の名物。黒砂糖たっぷりの水羊羹、決して夏のものではありません。三國流のデザートは香りを立たせる演出付き。
お酒は、「白龍 貴醸酒」(吉田酒造)。日本酒で醸す日本酒、貴腐ワインのように甘い酒を。
ミネラルウォーターは、若狭の「瓜割りの水」。
最後に、三國さんのごあいさつで〆。昨年は和風テイストだったけれど、今回は伝統的フレンチスタイルでのご提供。いかがだっただろうか。
福井の食を様々な形でご体験いただく晩餐会。首都圏ではまだまだ知られていない福井のおいしいものをこういった機会にご体験いただきたいと始めた晩餐会。
来年はさてどうなるか…。
ご期待ください。
準備にかかわっていただいた関係者の皆様、オテル・ドゥ・ミクニのスタッフの皆様、そして当日ご参加いただいたお客様、本当にありがとうございました。
2012年第1回目の様子はこちら
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