2013年12月20日金曜日

日本橋高島屋『伝統工芸の体験と交流 暮らしの美フェスタ』にて 日本酒セミナー/日本酒バー オープン

春から準備を重ねてきたイベント「日本橋高島屋『伝統工芸の体験と交流 暮らしの美フェスタ』が無事終了した。
開催は2013年11月20日(水)から25日(月)の約1週間。毎日2回の日本酒セミナー開催と百貨店では画期的な「日本酒バー」をオープンした。


会場は8階展示場。多数の出展ブースの真ん中にセミナーコーナー。ここでは私の日本酒セミナーのほか結城紬などの伝統工芸品のセミナーがふんだんに開催される。


日本酒にご興味をお持ちの方が熱心に耳を傾けてくださる。ご質問もいただいた。


セミナーでは日本酒の種類や選び方、酒器の違いで味わいが変わること・・・などを説明。


催事場がセミナールームとなる。


 資料もちゃんと用意する。これはお土産。


ときには結城紬の着物を着せていただいてのセミナー。


酒器のあれこれを説明。着物の色に朱色の秀衡塗が映える。



結城紬のモダンな柄。金額は怖くて聞けない・・・。


帯のむすび方も粋。奥でお話の方が結城紬の奥順社長様。


こちらは日本酒バー。日本酒ソムリエの中尾君、圓子(まるこ)さんが、プロらしくしっかりとサービスを担当してくれる。

バーの大きなポイントは、「ガラスのお猪口」「秀衡塗」「越前焼」「益子焼」の4つで、同じ日本酒の味わいを比べていただくこと。酒器が変わるだけで同じ日本酒の味わいがずいぶん違ったものに感じられるから不思議。


日本酒は「華やかなタイプ」「軽快なタイプ」「コクのタイプ」「熟成タイプ」の4タイプを各2種類づつご用意。おつまみもそれに合わせ「甘海老昆布〆」「野沢菜」「越前汐雲丹」「チョコレートケーキ」の4種を用意。汐雲丹は一番人気。日本酒のアテとしては意外なチョコレートケーキも驚きの組み合わせで人気。


こちらは「美味平盃 ふくいく 結城紬巾着セット」18,000円。私がデザインした越前焼の平盃。高島屋様バージョン。日本酒バーでもこの酒器を使い味わっていただいた。余りの軽さ薄さにみなさ万驚く。


酒器と巾着のセットはざっと30種類。どちらも一つとして同じものはない。


酒器を持ち歩きしていただくために、丁寧な造りの巾着が作られた。結城紬。贅沢だ。これで「日本酒で乾杯」がどこでもできますよ!
これは引き続き日本橋高島屋様で発売されます。お目に留まればぜひお手にお取りくださいね。









ということで、1週間無事に終了。関係者の皆様、お客様、ありがとうございました。
またお目にかかれますように。












2013年12月18日水曜日

第2回 越前・若狭~世界に誇る旬の食材と麗しき地酒の饗宴~ with ふくい食のアンバサダー 開催しました

2013年12月13日(金)。第2回目となる晩餐会。福井県後援。
今回はさらにグレードアップしての開催となった。会の模様をご紹介する。



オテル・ドゥ・ミクニのバンケットルーム。開始10分前。静かに、でも華やかに、お客様をお迎えする。


50名近いお客様。本日のお料理とお酒、どのように感じていただけるだろうか…。


地酒も準備万端。
ウエルカムドリンクは、白山ワイナリーのロゼ・スパークリング。福井唯一のワイナリーだ。


お客様がお揃いのところで、まずはご挨拶と「福井の食と地酒がおいしいワケ」をご説明。
 

福井の食と地酒のプレゼンなら、まかしておくれ! だからこその「ふくい食の大使」でございます。


同じく大使の三國シェフ。準備に忙しい中、お料理と食材の説明を。三國さん「僕のルーツは福井」とおっしゃる! 確かに三国港があるからね・・・。


で、説明もそこそこに厨房に。「厨房は戦場」とはまさにここ。熱気とともにいい香りも・・・・。スタッフはみな真剣勝負。三國さん、こ、こわい・・・デス。


こちらは、優雅に乾杯。
乾杯はもちろん福井の地酒。
penの日本酒ミシュラン号で三ツ星を獲得した「白岳仙 奥越五百万石」(安本酒造)だ。
日本酒で乾杯!

アミューズ(先付)は、「越のルビーのコンポート へしこ添え アカシア蜂蜜とメープルビネガーの香り」 。みずみずしい前菜。へしこの塩味と旨味、蜂蜜の甘味が絶妙。これにも白岳仙。


一升瓶もエレガントにサービスしてくださる。こういうサービスを日本酒業界にも、もっと取り入れたいな。ソムリエは腕っぷしが強くないと・・・ですね。


待ってました! 「三国港セイコガニ(外子、内子、味噌)のグラチネ 蕎麦の実と銀杏和え ソース・モルネー」。盛っています、かなり盛っています。だから盛るね・ソース・・・ではありません。
モルネー・ソースはチーズを使ったクリームソースでフレンチの伝統的手法のこと。濃厚なグラタン。

甲羅の中にはセイコの身がたっぷり。こういうの、こういうのを食べたかったのだ。はい、今年は私もテーブルについて食しています♪ 昨年はなかった(涙)。白岳仙が合うこと合うこと。


本日のお燗用酒器は「越前焼」。小型タイプと大型タイプの2種をご用意。大きいほうは友田オリジナルの「美味平盃 ふくいく」だ。


 
続いて、「甘鯛、鱸、アオリイカ、子持ち甘エビのビスク仕立て 福井野菜(大根、青大豆、青ネギ、小松菜、牛蒡、自然薯)と杜仲茶のルイユ添え」。
ビスクは濃厚なスープのこと。ルイユはにんにくを利かせたクリーム状の薬味。南仏風料理ですな。
これには、甘鯛=グジの産地と同じ若狭の「早瀬浦 大吟醸」(三宅彦右衛門酒造)を合わせる。ストーリーも考えています、一応。
濃厚な旨味に早瀬浦のきりりと引き締まった辛口がいい。


たたみかけけるように登場するのが「三国港・越前ガニ、紅ズワイガニ、越前こたけ、大ナメコのリゾット、カニみそ風味」だ。これまた濃厚。いいですねぇ、これが三國の料理だ! それも福井の“淡い、けど、深い”味わいの食材をこんな風に提供してもらうのは至極の楽しみだ。
お酒は、お燗。 「紗利 燗左紫 純米酒」(毛利酒造)。福井の米の料理に福井の純米酒。どーだっ。
ちなみに、コシヒカリは福井が発祥。新潟じゃありません。


メインは、「若狭牛チマキ(すね肉)の赤ワイン煮込み 富津(とみつ)甘藷のピュレ合え」。お肉料理。福井にも地元の牛肉があります。
これには、「花垣 生もと純米 米しずく」(南部酒造場)。しっかりと骨太、旨味のある地酒で勝負。こちらもお燗で。



チーズもある! 当然です。「福井県産牛乳と3年子花ラッキョウの自家製フロマージュ・ブラン ナツメのピュレ添え」。自家製なのでフレッシュでいて濃厚。
中には、ころりと花ラッキョウが。3年物の巻の細かい小粒のラッキョウ。これがおいしいのだ。小粒じゃないと花ラッキョウじゃない。この不思議なチーズ、楽しいね。
お酒は、ここで冷たいにごり酒。「北の庄 越前雪国そだち」(舟木酒造)。甘酸っぱいにごり酒とフレッシュチーズはとっても好相性。この組み合わせグローバルスタンダードにしたいくらい。



デセール。「あわら産あんぽ柿のタタン 紅映(べにさし/梅)のシャーベットと久保田の水羊羹」。
あんぽ柿は燻製にすることでねっとりと仕上げた干し柿のこと。水羊羹は福井の冬の名物。黒砂糖たっぷりの水羊羹、決して夏のものではありません。三國流のデザートは香りを立たせる演出付き。
お酒は、「白龍 貴醸酒」(吉田酒造)。日本酒で醸す日本酒、貴腐ワインのように甘い酒を。
ミネラルウォーターは、若狭の「瓜割りの水」。


最後に、三國さんのごあいさつで〆。昨年は和風テイストだったけれど、今回は伝統的フレンチスタイルでのご提供。いかがだっただろうか。
福井の食を様々な形でご体験いただく晩餐会。首都圏ではまだまだ知られていない福井のおいしいものをこういった機会にご体験いただきたいと始めた晩餐会。
来年はさてどうなるか…。
ご期待ください。


準備にかかわっていただいた関係者の皆様、オテル・ドゥ・ミクニのスタッフの皆様、そして当日ご参加いただいたお客様、本当にありがとうございました。




2012年第1回目の様子はこちら








客船飛鳥Ⅱで「泡盛セミナー」「中国料理と合うワインセミナー」開催 その4


7日目基隆の夜市~8日目花蓮の海鮮料理~9日目石垣島→羽田まで



台北から基隆に戻り、一休みしてから基隆の町へ。ここの夜市はなにしろ有名らいしい。港町で魚介が多いのも人気の理由。台北からわざわざ遠征してくる人もいるとか。しかし、苦手なのがこの「臭豆腐」。慣れない…な。臭豆腐越しの飛鳥Ⅱを撮っておこうか。ここの港は本当に街の真ん中にある。


 
夜市。この明るさ。なんという勢い。生命力ぷんぷん。遅い時間なのに子供たちも元気がいい。しかし、入る店は迷うねぇ。 


 
山盛りの魚介類。これはここで調理して食べさせてくれる。まぶしい。


「章魚」、読めますか? タコですよ、タコ。この店はタコの足ばかり・・・と言う店。なんという説明。串刺しのタコ足がたくさん並んでた。このほか、屋台でお寿司も売っていて人気みたい。ちょっと、こ、怖い…。


結局「麺線」。魚の団子とモツが入っていて、あっさりしてはいるんだけど、もう、もう、ニンニクが強いーーーっ。一口食べて咳込んだほど。でも、綺麗なお姉さんたちがするする食べているんだよねぇ。お勧めのお酢を入れると味がしまる。


餃子あれこれも購入。合わせて赤ワインも。シラー・グルナッシュでやってみる。いいねいいね。楽しいね。


出港時の夜景も美しい。さようなら基隆。夜景はスコッチウイスキーとともに。いや、ニンニクの匂いとともに・・・かな。満足してゆったり眠れました♪




8日目早朝、花蓮入港。台湾東海岸にある港町。大理石の産地だとか。山が海に迫っている。地元の方の歓迎イベント。朝からお疲れ様なのだ。しかし音楽と掛け声が大きい。基隆でのお迎えも不思議な人形とともに大きな音楽でお迎えだった。


ここでも自治体がお迎え。飛鳥Ⅱ、どんだけ期待値高いねん。



はい、観光しますよ。おいしいもの食べに行きますよ。・・・とランチで町に出る。想像より大きい町のようだ。市場とかアーケード街も案外にぎわっている。


節約街という通りにあるお手頃な海鮮料理の店へ。店の奥にある生簀で好きなネタを選ぶ。で、台湾ビール。


地元の青野菜。サクッとした歯触りにねっとり感。出汁が利いていておいしい。発酵黒豆やジャコなんかが入っていて味わい深い。


蟹さん。ヤシガニに近いのかな。味噌がもうたっぷり。(正直書けば)濃い味付けがしていないので、美味しかった。


ハタの蒸し物。ハタはいい。味付けが…ね…。濃くて、にんにくが強くて、あまり好みじゃない。残念。結構な金額だったけど。


つぶ貝はおいしかった。蒸しただけだから(笑)。胡椒がかかっている。へ~~。



ビーフン麺。麺の硬さは気にしないのね~ん。ま、いいさ。親切な店でよかった。二人で8000円くらいだったかな。この町としてはかなりの高額支払だったと思う。ちっとも節約街ではなかった。でも魚と麺はお持ち帰りした。


夕方には出港。高い山々がお見送りしてくれる。花蓮、もう来ないかもしれないなぁ。ここでも小さいお船が活躍していた。ありがとう。


夜は花蓮から石垣に移動。つまり台湾から日本に帰国なのだ。メインダイニングではカジュアルディナー。和風ハンバーグがうれしい。ワインとともに。


飲みものメニュー。ほ~~、「飛鳥焼酎」なんてあるのか・・・・と思ったら鹿児島の「晴耕雨読」のPBだった。この日の夜も再び菅原洋一氏コンサートやダンスを楽しんでから眠る。寝ているうちに再び日本に入国しているのだ。
さて明日の石垣ではもう下船。ああ、さびしいな。


9日目石垣港入港。飛鳥Ⅱ最後のお食事はメインダイニングで和食。毎日あんなに食べたのにまだまだ食べられる自分が怖い。でも、不思議なことに体重が増えていない。そ、れ、は、毎日たっぷりの入浴とサウナとマッサージのおかげ。ああ、毎日こんな生活だったらいいのになぁ・・・と思いながら飛鳥Ⅱとさようなら。お世話になりました。また乗れる日まで。

帰りは飛行機。羽田に帰る前にプチ観光。川平湾で美しい海とおいしい空気を吸って。


前に一度お邪魔した高嶺造場所にもうかがう。前回は15年前くらいか。田崎真也さんたちと突然お邪魔した。スタッフの方たちは驚いてらしたけど、丁寧にお話を伺えた。今回は・・・・、ぐうむ・・・・。


発酵中。黒麹の色合いが特徴的。


南蛮甕。


高嶺酒造所のTシャツ。

こちらは国際通りでのお土産。似てない? 記憶無・・・なんて泡盛はありませんが…。


観光のあとには新しくなった石垣空港のフードコートで宴会。ビールに泡盛。島ラッキョウに海ブドウに餃子に天ぷらにゴーヤーチャンプルーにソーキソバ。もう本格的にデキあがっちゃってからの搭乗。こんなに怖くなかったフライト初めてだ。なにせ飛行機苦手だから。


今回お世話になった飛鳥Ⅱ、日本が誇る豪華客船だ。こんなに素敵な船が日本船籍だってことが本当に素晴らしい。また素敵な体験ができますように。日本人スタッフのみなさま、ありがとうございました。フィリピン人スタッフのみなさま、サラマッポ。また逢う日まで。




このほかにも飛鳥Ⅱリポートいろいろあります。


素敵な大浴場は、2010年8月のワインセミナー乗船画像で


2010年1月の飛鳥Ⅱ、ワインセミナー@「神戸・瀬戸内クルーズ」はこちら 


2009年10月の飛鳥Ⅱ、中国料理とワインセミナー@「伊勢・志摩クルーズ」その1はこちら


2009年10月の飛鳥Ⅱ、中国料理とワインセミナー@「伊勢・志摩クルーズ」その2はこちら


リゾートにおけるワイングラスの持ち方の一考察はこちら



クルーズファンの方、食いしん坊の方もご覧くださいね。