2009年2月23日月曜日

実はおいしいもの満載の、映画「おくりびと」、アカデミー賞おめでとう!

「おくりびと」、見ましたよ。
去年。劇場で。
もう、ぼろ泣き。
いや、本当は、私見たくなかったのよ。
だって、亡くなった父や母のことを思い出すだろうなぁと思ったから。
実際、父が亡くなったとき、女性の「納棺師」さんが二人来て、それはそれはきれいに厳かに粛々と旅立ちの装いをしてくださった。
あれは、感動した。
本当に感動した。
それに、とても感謝した。
病院で亡くなった直後の父の顔はかなり硬直していたけれど、自宅に戻って一晩ともにしたときは、ものすごく柔らかい表情になって、え?笑ってんじゃん、とさえ思えるような顔つきに変わって驚いた。
まだ、意識があるんじゃないかと思った。
そして、女性の納棺師さんにきれいにしてもらっているときは、恥ずかしいのか緊張しているような気張った表情にまたまた変わった。
本当だ。
人は死んでも表情が変わるのだ。

映画を見るとそんなことをいろいろ思い出すんじゃないかと感じてイヤだったのだ。

でも、旦那さんのたっての希望で、めったに一緒に映画なんて見る時間がないのに、なぜかうまくタイミングがあって、見ちゃったんだなぁ。

映画は良かった。本当に良かった。
いろいろ思い出して泣いたけど、思い出しただけではなくて、映画そのものに感動して泣けた。久しぶりに「目の幅涙」だった。

横で見ている旦那は、恐るべきことに、声を上げて号泣している。
うっそ~ん。
ここは映画館だ。
声を殺そうとするから、嗚咽になって「おえっ、ぐげっ、ひゃぁっく」とかなっている。
まじかよ。
めっちゃ、ひくわ~。
恥ずかしすぎるっちゅうねん、このおっさん。
まわりの人もひいてるやん、もう。




とはいえ、もっくん(←って呼んでいいのか)のこだわりを持った納棺師としての美しい所作と全編通しての演技はとてもよかった。
私が何より、いいと思ったのは、チェロと映画とのかかわり。
最初は、チェロは無理矢理かなぁと思ったけど、山形の美しい自然とチェロの音やメロディーが嫌味なく同調して、とてもいい雰囲気をかもし出していた。これが実は私の一番強く感じた感想。他の人、あんまり言わないね、そのあたり。私だけ? そう思ったの。


それと、あまり語られないけど、この映画、結構、おいしいものが出てるんだよね~。
なにより、納棺社社長が独りで炭火焼して食べるふぐの白子。
なんで、ここで、突然白子やねん?
けど、むっちゃ、おいしいそうやんか。
焼きたてを手でも持ってひゅるっと食べるの。
すげ~。
いいなぁ~。



↑これは「味満ん」の白子。おいひ~~。



あと、クリスマスパーリー。
フライド・チキンをみんなで食べるシーン。
あれ、絶対、ケンタッキー・フライド・チキンだと思うけど、違うかな。
これも、手でも持って、むしゃむしゃ食べるのが、むは~、おいしそう。
次にDVDで見るときは、絶対、ケンタッキー片手で見ちゃるぅ。
あと、発泡酒は、カバのフレシネだったような。



↑これはケンタッキーじゃない。味満んのフグの唐揚げ。
食べた~~い。



現代劇で日本の風習や魂が詰まったような映画が世界で認められて本当に良かったと思う。

今回の受賞は本当にうれしい。



♪♪♪

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