ワインに詳しくなくとも、「ティオ・ペペ」という名前を聞いたことのある人は多いと思う。
そう、スペインのシェリーだ。
「ティオ・ペペ」は、シェリーの代名詞といってもいい。
このたび同社の会長はじめスタッフが来日。
会長らとともにシェリーやワインを、和食に合わせて試飲を行った。
とてもスマートなゴンザレス・ビアス社マウリシオ・ゴンザレス会長。
スペイン国内に6箇所のワイナリーを所有している。
今回来日のスタッフ。
皆さん和食が大好きで箸の使い方もお上手。
ぐっと冷やし目の「ティオ・ペペ」のフィノに始まり、
カバ、リオハの白、赤と続く。
料理は全日空ホテルの和食「雲海」の懐石お弁当。
昔、シェリーは酒精強化ワインだから、
アルコールも20%くらいあるのが普通だった。
しかし新たにこの日知ったのは、
今はアルコール15%程度に調整しているということ。
う~ん、シェリーの世界も低アルコール化に追随しているのね。
たしかに柔らかい舌触りで、アルコールのつんつんした感じはない。
シェリーは、フロールとともに長い熟成をすることから生まれる、
香ばしさがあるワインだから、和食の中でも生ものより焼き物など、
火を通したものとの相性がいいように思う。
香ばしさが綺麗に同調する。
酸が穏やかなカバは、甘みのある野菜の天ぷらと。
ゴンザレス・ビアス社ベロニア・ブランドの赤は、
リオハのワインとしては比較的柔らかめだけど、
それにしても、リオハらしい濃厚さもある。
これには、甘辛く濃い目に煮付けた魚や肉の煮物。
関東の味、もしくは九州の味にしっくりきそうだ。
庭に飾られたボトル人形たち。
かわいい。
なんとも日本庭園にはまっている。
日本は数年前から、空前のスペインバル人気で、
スペインワインの輸入は右肩上がりだという。
人気の理由は、ワインがおいしくてお手頃ということもあるけれど、
小皿のつまみをちょっとづつつまみながら飲むスタイルが、
日本人の飲食感性に合うからだと思う。
それに、本格生ハムセミナーに行ったときに、
スペイン人の先生が言っていた、
「ハムの脂分をおいしいと感じるのは、スペイン人と日本人だけだ」とこの感性も重要。
他の国は脂は健康の大敵と敬遠するのだとか。
なるほど・・・なのだ。
スペインワインと和食、可能性はまだまだ広がると思う。
♪♪♪
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