2017年3月12日日曜日

八丈島、素敵な宝もの「島酒」4社をご紹介


八丈島の島酒の特徴は、なんといっても「麦麹」を使うこと。九州の「米麹」ベースの焼酎より軽快で、あっさり、キレがあります。
八丈島には4か所の焼酎蔵(蒸留所)があります。3か所、お尋ねしました。
そして島酒を生み出したルーツも探ります。

まずは、「八丈島酒造合名会社」

 看板はこれ。
 うそ、こちら。
 代表の奥山清満さん。ほぼお一人で切り盛りされている。

 麦麹の芋焼酎もろみ。沸き立ってます。


 麦の白麹。下からもりもり泡が・・・。

 蒸留器。小型です。



出荷待ちの商品は、八丈島産さつま芋戸と麦麹で造られるちょっと重めの「八重椿」とちょっと軽快な「島流し」、麦100%の「一本釣り」。


2件目は八丈興発株式会社。最も大きいメーカーさん。今回お訪ねするのは2回目です。


エントランスの目印です。


 大型の麹製造機。
麦麹が元気です。

取締役工場長の山岸善広さん(真ん中)と山田屋の山田達人社長と。


島で一番人気の「情け嶋」。麦100%。とっても軽快な味わい。「芋焼酎 情け嶋」も人気。「麦冠(ばっかん)」はかなり香ばしい風味の麦100%焼酎。「兼八」を思わせる風味。お湯割りもいい。


続いて、樫立酒蔵株式会社

 とくに入口とか看板とか、ないのです・・・。

で、変わった形の蒸留器。実は、遠赤外線があてられる装備が完備されています。

 神様にもお供え。

8年熟成の「島の華」はまろみと深みがあるアルコール36度。ここでしか買えないの。最高に味わい深い。真ん中は通常の「島の華」。右は人気の「潮梅」。「しょめ」と読みます。潮の変わり目はいいものが集まること、伝統民謡「しょめ節」から来ています。遠赤外線でまろやか~。すべて麦100%。
かんきつ果物は「かぶつ」。橙の仲間。これを絞っていただきます。爽やかでおいし~~の。

代表取締役の笹本庄司さんと。デニムの前掛けがとってもお似合い。こちらもお一人ですべてを造られています。すごい。

アルコール、ちゃんと計ったら35度ではなく36度だったから、手書きで直していまーす♪


あと一つは、坂下酒造有限会社。商品は芋・麦の「黒潮」と樫樽熟成の麦焼酎「ジョナリー」。いずれも軽快な味で飲みやすいのです。


島酒のルーツははたして何なのでしょう。
答えは、薩摩の國出身の流人「丹宗庄右衛門(たんそうしょうえもん)」がこの島へサツマイモとそれを使った焼酎造りを伝えたのが始まりなのです。







薩摩の国(阿久根)出身の廻船問屋の丹宗庄右衛門は、嘉永六(1853)年密告の罪に問われここ八丈島へ15年の刑で島流しとなりました。島の生活の苦しさを見て、故郷より焼酎のッ製造器具を取り寄せ、焼酎製造を伝えました。これで島が活性化したといわれ「さつまじい」として慕われたそうです。明治42年、この「島酒の碑」が建てられました。

しっかりと御礼をお伝えしました。

お隣には「魚の碑」が。焼酎とその当てが並んでいるってことで・・・・。


さて、この魅力的な「島酒」、東京でも買えますが、ぜひ八丈に来て飲んでみませんか?一味ふた味違います。
SAKE女の会でツアーを企画します。ご期待ください。








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