パリ、ニューヨーク、ロンドン、香港、そして東京の、
5都市同時発表会だ。
東京は時差の関係で、開始は夜の11時から。
5都市を回線で結んで、世界同時にやり取りしようというのだ。
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シャンパーニュ、オーヴィレール修道院を模した会場。
今夜は20名ほどのエクスクルーシブな真夜中の晩餐会だ。
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参加者は、日本ソムリエ協会会長岡さん、
阿部ソムリエ、大越ソムリエなどソムリエ数名。
ワインジャーナリスト、業界関係者、モデルさんなど。
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乾杯とともに出されたキャビアジュレ。
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ホタテとグレープフルーツのコリアンダー添え。
ごま油の風味も加わり、超オリエンタル。
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この厚岸産の生牡蠣との相性は抜群だった。
オリーブオイルに、オレンジピールをアクセントにしている。
これは、果実味のあるシャンパーニュにはぴったり!
真似できそうなアレンジだ。
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真夜中というのにこのメニュー。
卵にはメープルシロップが。
香ばしく焼いたフォワグラにもドンペリニヨンはしっかり対応する。
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ここで会場に登場したのが、醸造最高責任者であり、
ヴィンテージクリエーターでもあるリシャール・ジョフロワ氏。
登場?
んん?
なんだか不思議な登場。
ピラミッドの中で、宙に浮いている・・・。
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ここで氏より、2003年のヴィンテージの特徴を紹介。
「2003年は4月の霜でコート・ド・ブランのシャルドネに深刻な被害が出た。
夏は53年ぶりの記録的な猛暑で、1822年以来最も早い時期に、
完璧な熟度で収穫が行われた。
際立った凝縮感、リズム感とミネラル感があり、広がりのある感触が特徴的。
いつまでも続く深み、しっとりとした存在感。
1947、59、76 年に並ぶヴィンテージとなった」とのこと。
ちなみに、ギフトボックス入りは、21,000円。
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世界各地をつなぐ回線。
参加者は、感想や質問をtwitterにてあれこれつぶやく。
ふ~ん、時代を感じるテイスティング発表会だなぁ。
2003年は、猛暑でパリでは死者さえ出た年。
ぶどうたちもしっかりあの太陽のパワーを受け止めている感じだ。
基本的にドンペリは、『強すぎず弱すぎず、リッチだけど飽きない、
洗練されたバランス、新鮮さと熟成感の同居』がコンセプトだと思っている。
2003年は、それとは幾分違う個性のように思う。
やはり、酸味が控えめな印象。
果実味がたっぷりで、骨太で硬く、若さのせいか後味に苦味が感じられる。
しかしその個性が、甘さやオリエンタルフレーヴァーをプラスした料理に、
すばらしくマッチする。これにまったく驚きましたー。
ところで、バランスのいい年といわれた2001年を造らずに、
猛暑だった2003年ヴィンテージを造るとは、
これいかに?
残念ながら、ジョフロワさんには聞けなかった。
♪♪♪
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