ますます注目度アップのジャパニーズウイスキー。東京から一番近いウイスキー蒸溜所であり、いまや世界から注目されるのが秩父のベンチャー・ウイスキーだ。
オーナーの肥土伊知郎さんはウイスキーファンからは神様級の憧れの人だ。ソフトでラフな雰囲気だけどとってもアカデミックで私も大ファン。
今回2回目の訪問。ドキドキ♪
蒸溜所への入り口はこの駅。
ただし、飲食店などが多いのは「秩父駅」だとか。
ウイスキー蒸溜所の目印はこのキルン搭。
実際に麦芽を乾燥する場所として使われている。秩父はイチローさんの生まれ故郷。
この日は風は強い。花粉が目に見える!
事務所。ウッディなのだ。
靴は脱いでもらいます。スリッパは滑ります。
モルト棟。昔ながらのフロアモルテッドで麦芽をつくる。最近は秩父産の大麦を使用している。秩父のミズナラの樽で仕込めば、原料も蒸溜も熟成もすべて秩父になる。こんなジャパニーズウイスキー、見たことない! 瓶詰めが楽しみすぎる。
イギリス製の麦芽粉砕機。
輸入麦芽を使用。ここで粉砕する。
麦芽は香ばしくおつまみにもなる。
ピートを使用した麦芽、使用していない麦芽、かなり風味が違う。
ミズナラの木桶発酵槽。2000ℓの大きさ。日本ならでは、ここならではのミズナラ(シャレじゃない)だ。
木桶の良さは「温度をキープしてくれる」「天然の乳酸菌が発酵をさせてくれる」「ミズナラ独特のオリエンタルフレーヴァーがつく」こと。
・・・と丁寧に説明してくれるのは渡部さん。実は古い知り合い。ベンチャー・ウイスキー創業時から働いている。いい顔になったね、ナベちゃん。
・・・と、ここは重要箇所。蒸留機だ。ここで蒸留を担当する人は「スティルマン」という。ナベちゃんの後ろの人。お邪魔しました。
ポットスティル。上が初溜釜。下が2回目の再溜釜。ちなみに、「大きいほどライトな味」「首に膨らみやくびれがあればライトな味」「ラインアーム(上に伸びている首)が上向きだとライトな味」になるとか。この微妙な違いでさまざまな味わいのウイスキーベースが出来上がる。
また、どうでなければいいウイスキーができないとも。
さらに、蒸溜最初のヘット、ウイスキーになる中盤のハート、最後のテールのタイミングを見るのはプロの技なのだとか。切りかえポイント(ミドルカット)の違いでもまた味わいがぐっと変わる。3種を味見させていただいたが確かにわずかながらも違いがある。ウイスキーも微妙なものなのだ。
瓶詰め、ラベル張りは近隣のパートさん。今は8名の方が働いていらっしゃるとか。こういう方々の力があってこそ商品化できる。
貯蔵庫(ウェアハウス)。現在は第3貯蔵庫まである。ここと第2貯蔵庫には1500丁(樽は1丁2丁と数えるのだとか)がある。バーボン、ホグス、シェリー、ポート、ミズナラなど様々な樽がある。いまはある意味実験の時期なのだ。
一番上が「ちび樽」。手造り。なにせここには樽加工場もあるのだから。
事務所で試飲タイム。こちらは原酒。ブレンドもウイスキーの命だから。
基本の4種。限定品ではないけれど、これらももうすごい人気だ。
秩父シリーズ。一番右の「カスク・ストレングス」(原酒)はこれからの発売。
右から二つ目の「ちび樽」は、香ばしさが極めつけで、まるで小魚や白身魚の干物を炭火焼きしたときのような旨味と香ばしさがある。おもしろい。強いタンニンがあるけど、和食に合いそうな感じだ。
原酒だったか・・・・。このころになるともう気分もよ~くなっちゃって~~♪
名品「ジョーカー」のラベルになった原画の前でパチリ。
イチローさん、ナベちゃん、このたびはお世話になりました。
ありがととうございました♪
秩父神社。毎年2月にはここでウイスキー祭りがおこなわれる。来年は来よう!
清酒とともにこれも奉納されている。
お昼は秩父蕎麦で。
「立花」さん。付け合せが多いのなんの。
雑穀米のご飯にモツ煮がかかる。健康的なのかそうじゃないのかよくわからない組み合わせ。プラスマイナスゼロですな。
お土産は「玉木屋」さんのイチローズモルトケーキを!
秩父にはイケてるバーが結構あるのだとか。次回は秩父でお泊りするぞ!と心に誓ってほろ酔い帰宅。
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